
2026年1月7日。ユーレイルパスを使って冬のスイスを鉄道観光してきました。お天気にも恵まれ、想定外の絶景に大興奮!
実際のルートはこちら👇

ホテルのあるチューリッヒ(Zürich)を拠点に、ルツェルン(Luzern)→インターラーケン東(Interlaken Ost)→シュピーツ(Spiez)→トゥーン(Thun)→ベルン(Bern)をぐるっと回りました。
物価の高いスイスにおいて、ユーレイルパスで超お得な鉄道旅。検札に来た車掌さんからも「ワンダフル!」と褒められたこのルートは、パウル・クレーの名画に描かれた「ニーゼン山」を見たいというのが、そもそもの動機でした。
冬のスイスを1日で大満喫できる最強の周遊ルートの詳細をご紹介します。
チューリッヒのホテルとお土産事情はこちら🔗
この旅の全貌はこちら🔗
✏️目次
まずはルツェルンへ
今回の目的は「ニーゼン山」。どこに行けば絵のように見える?と思って調べたところ、クレーがシュピーツの友人を訪ねた際にインスピレーションを受けたというような記述をネット上で見かけました。なので、目的地はシュピーツに決定。
ここで、元「鉄ちゃん」の夫が「単純往復はイヤ」というので、ルツェルンとインターラーケンを経由してトゥーン湖をぐるっと回るルートに決めました。結果的に、これが大正解。
まずはルツェルンへ行き向かいます。
氷点下の絶景!カペル橋
ルツェルン駅のすぐ近く、ゼー橋(Seebrücke)から、有名なカペル橋が見られます。以前、夏に訪れた際は、カペル橋に赤い花が満開でとても美しかったのですが、雪のカペル橋も静謐な美しさ。いろんな角度から、何枚も写真を撮っちゃいました。
元「鉄ちゃん」に刺さったトロリーバス
元「鉄ちゃん」の夫は、景色だけでなく、このトロリーバスにも激しく反応して写真を撮っていました。あー、確かに珍しいかも。(←興味薄い)
しかし、橋の上はとにかく極寒。この日は最高気温も氷点下という寒さで、完全防寒で臨みましたが、橋の上はとりわけ寒い!
乗り継ぎ時間は1時間以上あったのですが、周囲をぐるっと見て回っただけで、30分ほどで早々に駅へと退散しました。
インターラーケン東へ
パノラマ列車もユーレイルパスで乗れる
スイス観光では氷河特急 (Glacier Express)、ベルニナ急行 (Bernina Express)といったパノラマ列車が人気ですが、ユーレイルパスで乗るためには追加料金が必要。
でも、追加料金なしで乗れるパノラマ列車もあるのです!(今回初めて知りました)
インターラーケン東行きの列車は、追加料金なしのパノラマ車両(PE)。素晴らしすぎます!
広い窓に加え、その上にも窓があり、絶景を楽しむことができます。
絶景の連続と、感動の山登り
さすがパノラマ車両の区間なだけあって、絶景に次ぐ絶景。

山が湖に映って、美しいことこの上ない。
ちなみにこれらの写真、スマホで撮影してそのままです。画質の調整もしていません。それでもこんなにキレイなのは、空気が澄んでいるからなのでしょうか。
興奮して写真や動画をひたすら撮っていたら、今度はぐいぐい登り始めました!
登っている時の景色が変化する様子は、ぜひ動画👇でご覧ください。
1. (14秒)山と家並みの雪景色を撮影中、急に登り始める
えっ?この車両で、こんなに急なところを登っちゃうの?とびっくり。
2. (28秒)家並みがどんどん眼下へ
3. (25秒)冒頭からわずか1分半でこの景色
4. (29秒)さらに進んだ先の絶景
雪化粧した山が美しすぎる。
5. (16秒)木々の合間から見える山と湖
(5本目だけ、音声を音楽に差し替えています。音量にご注意を)
最も高い地点の駅では、スキー板を持った人たちが降車して行きました。山スキーかな?
とにかく、このパノラマ車両の区間、おすすめです。追加料金なしでこれだけスイスらしい絶景を堪能できるなんて、「穴場」と言って過言ではないでしょう。
シュピーツへ
インターラーケン東駅で乗り換えて、いよいよ目的地・シュピーツへ。
列車の窓から、湖の向こうに「ニーゼン山」(Der Niesen)が見えてきました。おおー、あの絵と同じピラミッド型!
同じ構図を探して
シュピーツ駅に到着しました。ホームから見えるニーゼン山は、絵の通り、単独でそびえ立っています。


山側の出口から見える風景は、絵に似た感じ。
こう見ると、この絵ってけっこう写実的ですね。山の色が青いのもよくわかるし、手前にある木の感じもそのまま。
もっと絵の構図に近い場所を探して、山側へと坂を上がって行きました。
高台から見えたニーゼン山。
逆光ですが、太陽がちょうど絵の星と月の位置に来ていて、なんかいい感じ。
結局、「ここからの風景を描いたに違いない」と思えるような場所は見つかりませんでしたが、後ろ髪をひかれつつ、シュピーツを後にしました。
トゥーン、そしてベルンへ
サプライズの三山
目的を達して脱力していたところ、さらにサプライズがありました。
トゥーン駅前の駐車場から、アイガー(Eiger)、メンヒ(Mönch)、ユングフラウ(Jungfrau)の「ベルナーオーバーラント三山」を見えたのです。ここから見えるなんて、またもや想定外!
興奮して、またまた写真を撮りまくってしましました。
ベルン観光は断念
最後の乗り継ぎ駅・ベルンでは、余力があれば旧市街を観光をするつもりでしたが、想定外の絶景に恵まれ興奮しすぎて、すでに放心状態。
観光は断念して、駅ビルを少々探索しましたが、結局スーパーCOOP(コープ)でパンと飲み物を購入しただけでチューリッヒへと戻りました。
COOPは宿泊しているホテルの隣にもあるのですが、首都の駅ビルはちょっとおしゃれな雰囲気で、商品ラインナップも少し異なっていました。
ユーレイルパスのお得度を検証
通常運賃ならいくら?
移動中、ユーレイルパスでこんな満足度が高い絶景ハシゴ旅ができるなんてお得すぎる!と何度も思いました。
今回の欧州周遊旅の鉄道チケットとして私たちが購入したのは「Global Pass 10日間」。ちょうど25%割引セール中、さらにシニア割引も適用されたため、1人$359(5万8100円)でした。1日あたり5810円です。
一方、この日のルートと同じ列車の料金を、記事執筆時にOmioで調べたところ、こちら👇の表のようになりました。
※運賃は時期や時間帯によって変動あり
なんと合計3万7851円!
旅行時の1月に比べて、執筆している5月はさらに円安が進んでいるので、正確な比較ではありません。それでもざっと1人あたり3万円程度、夫婦2人で約6万円もお得だった計算です。
トゥーンからベルンに向かう車両で、検札の人に「ワンダフル!」と絶賛されたのですが、それも納得。スイスの鉄道旅にパスは欠かせませんね。
スイストラベルパスと比較すると
今回は欧州各地を周遊したのでユーレイルパスを使いましたが、スイスだけの旅行だったらスイストラベルパス(Swiss Travel Pass)の方がいいのかな?と思って、調べてみました。
スイストラベルパスには、今回使用したユーレイルパスと同様に好きな日を選んで飛び飛びで使えるフレックスタイプ(公式サイト🔗)と、連続した日数分を使用する連続タイプ(公式サイト🔗)があり、連続タイプの方が割安です。
60代の私が購入する想定で4日間用を比較してみました。今回の旅行時のクレジットカード決済レート(1スイスフラン=205円、1ユーロ=191円)で計算しています。
ユーレイルパスにはシニア割引がある
ユーレイルパスは、スイストラベルパスのフレックスと同様、好きな4日間を選べるフレックスタイプです。60歳以上なら常時10%OFFとなるシニア割引が適用されるので、4万8705円となります。
一方、スイストラベルパスにシニア割引はありません。そのため、連続タイプでも6万円超で差額は1万4640円。夫婦2人旅なら総額で3万円近い差になります。フレックスタイプ同士の比較なら夫婦で4万5680円の差。無視できない金額です。
セールの有無という違いも
上の比較表には反映していませんが、「買い時」についても違いがあります。
ユーレイルパスは不定期にセールを行います。特に11月下旬のブラックフライデー周辺は最大25%OFFになる狙い目で、春先(2〜3月)にも10〜15%程度のセールが行われることが多くなっています。
私たちは、まさにこのブラックフライデーのセールでユーレイルパスを購入したため、さらに安く入手できました。
一方、スイストラベルパスは基本的に、セールはないとのことです。
それぞれにメリット
もちろん、どちらのパスにもそれぞれのメリットがあります。スイストラベルパスは3日用からありますが、ユーレイルパスは4日用からなので、滞在日数にもよると思います。長めの滞在なら両方を組み合わせて使うという手もありそうです。
スイストラベルパスが向いている人
- スイス国内を数日かけてじっくり旅する人(街の美術館や博物館が無料)
- ユングフラウ鉄道やゴルナーグラート鉄道など、本格的な「登山鉄道」で山の頂上まで登りたい人(スイストラベルパスの方が登山鉄道の割引率が高い)
ユーレイルパスが向いている人
- ドイツやフランスなど、近隣諸国から陸路(鉄道)でスイスに入る人
- 湖畔の街や、車窓からの絶景、主要都市をコスパ良くハシゴしたい人
- 追加料金なしの範囲でOKな人
私はユーレイルパスを公式サイト(英語)🔗で購入しましたが、最初はあまり使い方がわからず冷や汗ものでした(その顛末はこちら🔗)。Klookなど日本語で買えるサイトもあるので、初めての方はこちらがおすすめです。
スイスは物価が高いのですが、スイスでしか見られない絶景があり、「高くてもまた行きたい!」と、心から思いました。そのためにも、お得パスをうまく有効活用したいですね。
次回はベルンの街を紹介します。
我が家のANAマイルの貯め方はこちら🔗
この旅の全貌はこちら🔗